Weissenborn experience
How to import
国内の楽器店で探す以外に、海外のルシアーから直接買うという方法は、ワイゼンボーンを入手するにあたって有効な方法です。
ここでは、初めての方が海外のルシアー物のワイゼンボーンを輸入購入する際、参考までに私の経験をお話します。
どうしても海外から直接輸入となると、グローバルな世の中になったとは言え、いろいろ心配事があってハードルを高く思いがちです。
まず英語が出来ないとか、騙されるんじゃないかとか、輸送中に壊れたらどうしようとか、様々な不安要因があります。
実際自分はろくに楽器屋でギターも買った事がなく(私は元々ドラムを演奏してました)ギターの事を未だに良く知りません。
また英語も中学一年生レベル、いや今日日の小学生レベル以下かもしれません。
そんな自分でも勢いにまかせてやれば全然簡単な事でした。
でも、もし個人輸入される際は自己責任でお願いしますね。
① どのルシアーに注文するか。
まずはインターネット等の情報を集め注文するルシアーを決める。
私はオーストラリアのルシアーRichard wilson氏に注文する事にしました。
Richardに注文した理由。
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比較的リーズナブルだった。
まず大体のルシアーはUSドルで価格設定している事が多いですが、RichardはAUドルで設定しています。
対USドルに比べてAUドルはだいぶ安いです。その点で他のルシアーより通貨面で安くなる魅力がありました。
さらに自分は、コア材ロープバインディング入りの機種を考えていて、他メーカーが軒並み4000USDを超える中、Richardのギターはサテンフィニッシュではありますが、2700AUDでした。(本当は3000AUDですが、一括支払いすると10%の割引が受けられます)
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活発に製作しているようだった。
いろいろなルシアーのHPなどを見ても、作ってるのどうか謎なルシアーが多く、自分も初心者すぎてよく分からなかったのですが、HPなどからRichardは結構活発に製作しているであろうと思われました。
また彼はワイゼンボーンをほぼ専門的に作っており、数も結構作っていたので腕も良いのではと勝手に思いました。
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過去の作品のクオリティが高かった。
彼のHPを確認すると過去の作品が確認出来ますが、これが凄く良かったので、期待出来ると思いました。
特にブラックウッドのモデルが凄いです。
ただ最近は初期に比べると、良い材のストックは減ってきている様に思えます。
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HPのセンスが良かった。
まあこれは個人的趣味なので、楽器には関係ないですが・・・。
② 注文を出す。
注文する機種等が決まったら、HPや記載のあるアドレス当てにメールします。
値段がHP上で確認出来ない場合は、まず注文機種の使用で値段を聞きましょう。
ここでネックとなるのが英語の問題です。
分かる人は良いですが、自分の様な英語力ほぼゼロの人間には酷な問題です。
そこで利用するのがweb上の翻訳ソフト。
はっきり言ってこれで殆ど通じます。文法とか間違ってる可能性がありますが、向こうも察してくれます。
相手の英語の訳も、まあ大体話す内容が先読み出来るので、翻訳サイトで調べれば殆ど分かるはずです。
ちなみに私の翻訳サイトのおすすめはweblio翻訳です。weblioは、調べたい英文の下に似通った参考例文が出るので、かなり良いです。
使い方のコツとして翻訳サイトもいくつか同時に立ち上げて、同じ文章をいろいろな翻訳サイトで調べて最もシンプルな文章を選ぶ様にすると良いと思います。
③支払いについて
おそらくどのルシアーも、最もポピュラーな支払い方法がPayPalでしょう。
これに関しては詳しいサイトがいくつかあるので、ここでの説明はしませんが、PayPalのアカウントは作っておいた方が無難です。
大体1/3から50%ほどの頭金を払って、完成を待つと言ったパターンが多いですが、Richardに関しては一括支払いで割引があるとの事だったので、自分は一括で払いました。
そうして相手からInvoiceを受け取ります。
④支払いを済ませ、いよいよ製作に入ります。
Richardniよると、完成まで6〜8週で『来週いくつかの木材やオプションのパターンの写真を見せる』的な事で、待っていると返事が・・・こない!
オージーらしい適当さなのか、この先もRichardは大体いついつまでにという約束は遅れてきました。(笑)
聞くと今2本のコアのギターを作ってて、数日後に写真を送るとの事、木材から見せる訳じゃないのかとか思いながら、待つ事約2週間程で1枚の写真が送られてきました。
それが上の写真です。
この2本から好きな方選んでとの事。
私は悩んだ結果、バックとサイドも見て決めたいと連絡。
そしてRichardが送ってきてくれた写真がこちら。
塗装後の雰囲気を出すため水で濡らしたとの事でした。
サイドの写真がなかったのに『おーい』とツッコミながら、どちらも好きでしたが、私は左側を選ぶ事にしました。
⑤ひたすら待つ。
途中ペグはどうしようとか細かい事を連絡しつつ待ちました。
今思えば最初に細かいとこもガンガンつめておけば良かったと思いました。
途中経過を見たいと連絡すると、ロープバインディングをアタッチメントした写真を送ってくれました。
⑥Richardから最終行程に入った連絡。
上の写真で若干最初より汚れてないかとか心配してましたが、次の写真でその心配は吹っ飛びました。
めちゃくちゃ綺麗に仕上がってるじゃないですか!
ここまで大体1ヶ月半位。天候にもよるが、あと1〜2週間で完成との事でした。
⑦完成、出荷、到着。
それから3週間ほど立った頃こちらから連絡すると、どうももう出来上がっているらしい。
最後の写真がこちら
それから、オーストラリアポストで送ってもらい約1週間程で到着。全体で約2ヶ月半で手にする事が出来ました。
素晴らしいギターで、Richardに注文して良かった思いました。
Movieページでそのサウンドがお聴き頂けます。私の稚拙な演奏ですが、よろしければお聴き下さい。